アロイス & シャミアＢ / houses.fedatamine.com

シャミア enters the scene

アロイス enters the scene

おい、アロイス。

！？　う、うわあああああああ！で、で、で、出たーーッ！

わ、わ、わ、私が悪かった！許してくれ、許してくれ、許してくれ！

落ち着け、私だ。

そ、その声は……シャミア殿？おお、確かにシャミア殿ではないか！

はああああ……驚いた。心の臓が、鼻の穴から飛び出すかと。

口からにしておけ。

味方に近づく時くらいは、気配を消さずにおいてほしいものだ。

それは悪かったが、驚きすぎだ。あんた……幽霊が苦手だろ。

ああ……今更隠しても仕方あるまい。苦手と言うより恐怖と言ったほうが正確だ。

恐怖？

アロイス
………………。

別に詳しく聞きたいわけじゃない。言いたくないなら……

いや……折角の機会だ。聞いてくれ。

シャミア殿。以前、任務の帰りに私が聞いたことを覚えているか？

殺した相手を思い返すことがあるか…… だったな？

あなたはないという返事だったが、私は……思い返さん日など皆無なのだ。

骨を断つ鈍い手応え、痛みに歪む相手の顔、悲痛な叫び声、濃厚な血の匂い……

任務とはわかっている。割り切ってもいる。だが……どうしても忘れられないのだ。

彼らは私を恨んでいるだろう。当然だ、自分を殺した相手なのだからな。

恨み、呪い、憎み…… いつか、死霊となって私の前に……！

殴ってすまんな。正気に戻ったか？

……か、かたじけない。

よく騎士になれたな、あんた。 ……いや、だからこそか？

シャミア
………………。