卒業式 - イベント鑑賞 / houses.fedatamine.com

ベレト, ユーリス, バルタザール, コンスタンツェ, ハピ, レア enter the scene

コンスタンツェ

……解散、ですの？

ええ。他の枢機卿たちと話し合い、そのように決定しました。

元々、灰狼の学級(ヴォルフクラッセ)は、教団の保護が必要な若者のために創設されたもの。

その在り方はいつしか歪み、あなた方を縛りつけておく牢獄となってしまった……。

灰狼の学級(ヴォルフクラッセ)は、解体します。あなた方も……卒業、ということですね。

いや、卒業って言われても。ハピを地下に入れたのはそっちじゃん？

いきなり勝手に生きてけー、とか言われても困るし……

無論、地下に留まるというのであればそれも止めることはしません。

アビスは、寄る辺なき者たちの街。それは、これからも変わらないのですから。

あなた方を縛る鎖は、解けたのです。生きる場所は、自由に選べばいい。

バルタザール

……ま、そろそろ潮時ってやつか。おれは構いませんよ、レアさん。

コンスタンツェ

元の身の上を考えれば、選択の自由があるだけでもありがたいというものですわ。

……レア様。私への処分は。教団に協力したとはいえ、私は……。

ユーリス。あなたの罪状については、すでに裁きが下されたはず。

ですが、不当に人を殺めた事実を、あなたはこれからも背負ってゆかねばならない……。

それをあなたが深く自覚してくれると願って、あなたへの処罰に代えましょう。

………………。

バルタザール

おい、微妙な顔すんなよ。罰を受けたきゃてめえで決めろってこった。

……そうだな。生き方も償い方も、選ぶのは俺ってことか。

ベレト, ユーリス, バルタザール, コンスタンツェ, ハピ, アッシュ, エーデルガルト, ディミトリ, クロード, ヒルダ enter the scene

リンハルト enters the scene

エーデルガルト

随分と決断が早いのね。猶予が与えられていなかったわけではないでしょう。

コンスタンツェ

おーっほっほっほ！私のような偉才は引く手あまたですのよ！

コンスタンツェ

フェルディアの魔道学院が、どうしても私を欲しいというので、応じたまでですわ！

コンスタンツェ

近いうちに帝都にもヌーヴェルの名を轟かせますから……ご覚悟はよろしくて？

リンハルト

以前も魔道学院にいたんじゃなかったっけ。出戻り……いや、応援してます。頑張って。

ハピは……家族のところに顔、出してみるかな。

もうずーっと会ってないけど。いい機会じゃん？

ま、気に入らなくて、すぐアビスに帰ってくるかも。

バルタザール

おれは……一攫千金目指して放浪でもするかね。

バルタザール

借金が腐るほどあるからなあ！命で返す羽目になる前に何とかしねえと。

兄さんに泣きついてみたら？悪いようにはしないと思うけどな。

バルタザール

おれとあいつはそういう関係じゃねえんだ。貸し借りなんざごめんだぞ。

バルタザール

……ま、おれのことはいい。お前はどうするんだ、ユーリス。

さあ、な。これから時間をかけて考えるつもりだよ。

まあ、何をおいても、まずは修道院の外に置いてきた部下を食わせてやらねえとな。

部下っていうのは、その…… 君はまた、元の稼業に戻るの？

そんな回りくどい言い方すんなって。今の俺にできるのは、それしかねえんだ。

だが……やり方も生き方も、変えられる。せいぜい平穏に努力してみるさ。

……そっか。そういうことなら、僕も応援するよ。

ああ、ありがとう。お前も、お前の思うままに生きればいいさ。

しかし、心残りはアビスのごろつき共だ。あいつら、俺がいなくて大丈夫かなあ……

バルタザール

まーた他人様の心配か。抱え込み過ぎだぞ、お前は。

心配ない
アビスのことは任せて

はは、何でまたあんたがそんなこと言い出すんだよ。

……ま、確かにあんたなら、アビスで何が起こっても軽く片づけちまいそうだけど。

アッシュ, ヒルダ leave the scene

エーデルガルト

私たちもアビスのことは気にかけておくわ。そうでしょ、二人とも？

ああ……俺は個人的にもいろいろ用がありそうだしな。

ディミトリ

ろくでもない用ではないといいが…… 俺たちにできることはしよう。

ごろつき enters the scene

ごろつき enters the scene

お頭あーー！　何で行っちまうんですかー！俺たちどうやって生きていけば……

言ったそばからこれじゃねえか……

……ま、なんとか生きてみるこった。人間、なるようにしかならねえからさ。

バルタザール

ははっ、安心しろよ。こう言いつつも、ユーリスは仲間を見捨てられねえ奴だ。

バルタザール

助けを求めりゃ応えてくれる。おれたちも見習わねえとなあ。

優しくない世界だからねー、きっと助け合わなきゃ生きてけないし。

逆に言うなら、仲間同士助け合えば、きっと生きていける。しぶとく、強かに。

仲間……

ああ、そうだな。あんたらも、俺たちにとっては大事な仲間だよ。ずっと。

……じゃ、そろそろ行こっか。

バルタザール

おう、じゃあ、またな。

コンスタンツェ

さらばですわ！おーっほっほっほっほっほっほっほっほ！

CG 166

それじゃあな。いつか、また会う日まで――